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カジカ榛名完成2.jpg
【本日も​物欲に舫い結び】

模型は時空を翔べる装置であればいい・・と思ってます。

体験したもの・見たもの・時代の空気、一世代前からう〜んと昔のもの、遠くにあるもの、まだ生まれてないもの、生まれそうにないもの・・見た人が一瞬その世界を感じることが出来る模型・ミニチュアが好きです。工作技術や考証の正確性は説得力において必要なだけで、思い入れや楽しんだ感が大きな跳躍を生むのではと感じています。子供の頃にどこかのロビーに飾ってあった船会社のタンカーの模型、目の前にしたとき心がどこかに飛んで行った感覚を今でも覚えています。それは今でも同じで良い作品に出会うと一瞬模型に吸い込まれたような感覚を覚えます。現実に戻ってきて「おぉ!よう出来てる」「スンゴイわ」と驚き、十二分に陳物の私はそのあとジワジワとジメジメと観察を始めるのです。

昔からチマチマ作るのが好きで、制作中は写真や図面をひっくり返し「ちとダルいねぇ」とか「これ何年から増設されたの?」とかやってます。それは楽しみの一部であって分からんとこは分からんと適当にやっつけ、自分のイメージ・印象に沿った納め方を考えるのもまた楽しです。

感覚をニュートラルに開き、心の振れ幅を俯瞰で楽しむこと。JAZZ的(例えが限定的ですが)楽しみ方で模型に接すればギスギス言う人がいなくなると思うのですが・・。模型はそれ一つで独立した主張物であって、資料・考証から生まれるものですが縛られるものではないと考えています。

コラム三笠.jpg
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